ブラインドゴルフのルール


◇T.視覚障害者

「介添え者」の定義:
自分に介添えしてくれている人についての規則上の扱いとその任務ははっきりと定めておくべきである。この点についてのはっきりとした規定がないと、例えば、視覚障害者がストロークを行なって、打ったその球がたまたま自分の介添え老人や他のプレーヤーの介添え老人に当たったような場合、そのゴルファーはどのように処置しなければならないかを決めかねることになろう。したがって、次のような定義を設けておくことを勧める。
『介添え者
「介添え者」とは、視覚障害者が球にアドレスするときに手助けして、ストロークを行なう前にそのゴルファーを正しくセットさせてあげる人をいう。介添え者のゴルフ規則上の扱いはキャディと同じとする。
注:プレーヤーは介添え者にアドバイスを求めることも、逆に介添え者からアドバイスを受けることもできる。』
規則6−4(キャディ):
視覚障害者の介添え者がキャディの役目をすることを禁止するような規定はゴルフ規則にはないが、いくつもの理由から、現実の問題としては介添え者がキャディの職務を行なうことは無理と考えられる。したがって、視覚障害者は介添え者とキャディの二人を使って良いことにする。しかしながら、介添え者とキャディの二人が付く際は、介添え者はプレーヤーのクラブを持ち運んだり、クラブに触れたりなどしてはならない。ただし、次のような場合を除く。
(イ) プレーヤーがスタンスをとるときや、ストロークを行なう前に正しくセットしようとするときに、介添え者がその手助けをする場合
(ロ) 裁定6−4/4.5から見ても許されるような一時的な手助けを介添え者が行なう場合
上記に違反するような行為がプレーヤーの介添え者にあったときは、そのプレーヤーは同時に複数のキャディをもったことになり、したがって競技失格となる。
規則8−1(アドバイス):
「介添え者」の定義が設けられたことに伴い、規則8−1も次のように修正することを勧める。
『規則8−1(アドバイス)
正規のラウンド中、プレーヤーは、自分のパートナー以外は、誰であろうと競技に参加している者にはアドバイスを与えてはならない。一方、プレーヤーが正規のラウンド中にアドバイスを求めることのできるのは、自分のキャディ、パートナー、そのキャディの外は介添え(ただし、介添え者が付く場合に限る。)だけである。』規則13−4b.(ハザード内でクラブを地面に着ける):
規則13−4に例外の3として、次のような規定を設けることができる。
『例外:
3.ハザードの状態のテストや球のライの改善となるようなことさえなければ、視覚障害者がストロークを行なおうとしてハザード内の地面にクラブを着けても、罰はない。
ただし、スタンスをとった時に球に、そのプレーヤーはアドレスしたものとみなされる。』
規則16−1f.(キャディやパートナーの位置):
視覚障害者をグリーン上でパットの線に正しくセットさせるのは手間のかかることなので、視覚障害者とその介添え者に規則16−1f.どうりにやって貰えると期待することは難しいし、また無理なようでもある。したがって、視覚障害者がグリーン上でパットする際に、その介添え者がプレーヤーのパットの線の球の後方線上やその近くに付いていても、プレーヤーがストロークしている間、そのプレーヤーの手助けとなるようなことを他にしていなければ、プレーヤーは罰を受けない。
しかしながら、ゴルフ規則16−1f.の趣旨からすれば、ある介添え者が視覚障害をもつ二人のプレーヤーのために介添え者(またはキャディ)の役を同時に行なっているときは、その介添え者が規則16−1f.の違反となるような位置に付いたままでいることを禁止しても、妥当と思われる。