JBGAブラインドゴルフ競技規定(2020年度より)
ゴルフ規則を制定し、その解釈を示すことを通じてこのゲームを統轄する一環として、USGAとR&Aは障がいを持つプレーヤーが使うための規則の修正を承認しています。
こうした規則の修正は競技会を管理する委員会によって採用された場合にだけ適用されます。障がいを持つプレーヤーが参加するすべての競技会に自動的に採用されるものではありません。
こうした規則の修正を自分たちの競技会で採用するかどうかの決定は各委員会次第です。
規則を修正する目的は、障がいを持つプレーヤーが障がいを持っていない他のプレーヤーや、同じ障がい、または異なるタイプの障がいを持つプレーヤーとフェアにプレーできるようにすることです。USGAとR&Aはあらゆる角度からフェアで適切な修正をするために、障がいを持つプレーヤーのコミュニティー、障がい者団体、他の情報源から貴重な情報を受け取りました。
現実的な観点から、特定の障がいを持つプレーヤーは多くの場合、同じことま たはよく似たようなことを必要としています。そうしたことから、障がいのカテゴリーは次のように特定されます:
盲目のプレーヤー。
義手や義足のプレーヤー。
移動補助具を使うプレーヤー。そして、
知的障がいを持つプレーヤー。
このように承認された修正は、ゴルフ規則をこうした障がいのカテゴリーに適応させます。明朝体の太字で表記されたすべての用語はゴルフ規則書で定義されており、すべての規則参照番号はゴルフ規則書を対象としています。
目的:盲目のプレーヤーについて、規則の修正1はプレーヤーが補助員とキャディーの両方からの支援を同時に受けることを認め、クラブでバンカー内の砂に触れることについての禁止事項への限定された例外をプレーヤーに与える推奨 事項を規定している。
委員会は盲目のプレーヤーについて以下の修正の一つあるいは複数を採用することができる:
1.1 プレーヤーは補助員からの支援を受けることができる
- 盲目のプレーヤーは補助員から次の場合に支援を受けることができる:
- スタンスをとるとき。
- ストロークを行う前に方向を調整するとき。そして、
- アドバイスを求めたり、受けることによって。
補助員は規則に基づくキャディー(規則10.3参照)と同じステータスを持つが、規則の修正1.4に記述される例外がある。
規則10.2aのために、プレーヤーは補助員とキャディーの両方に同時にアドバイスを求めたり、補助員とキャディーの両方から同時にアドバイスを受けることができる。
1.2 プレーヤーは補助員を同時に1人だけ使うことができる
盲目のプレーヤーは補助員を同時に1人だけ使うことができる。
もしそのプレーヤーが補助員を同時に2人以上使う場合、そのプレーヤーは違 反が起きた各ホールで一般の罰を受ける(規則10.3a(1)に規定されているのと 同じ方法)。
1.3 規則10.2b(4)(キャディーがプレーヤーの後方に立つこ との制限)の修正
規則10.2b(4)は修正され、プレーヤーがストロークを行うときに補助員やキャディーが手助けをしない限りは、プレーヤーのストローク中やストローク前の どの時点でも補助員やキャディーがプレーの線の球の後方延長線上やその近くに故意に立っていたとしても罰はない。
しかし、規則10.2b(3)は修正されず、スタンスをとるときの援助となる物を置いてはならない。
1.4 規則10.3(キャディー)の修正
盲目のプレーヤーの補助員はそのプレーヤーのキャディーとしての役割を務めることができるが、そうする必要はない。
プレーヤーは補助員とキャディーの両方を同時に使うことができる。その場合:
その補助員はプレーヤーのクラブを持ち運んだり、扱ってはならない(プレーヤーがスタンスをとったり、ストロークを行う前に方向を調整することを手伝うとき、または定義「キャディー」に規定されている親切心からプレーヤーを手伝う場合を除く)。しかし、規則10.2b(3)は修正されず、スタンスをとるときの援助となる物を置いてはならない。
その補助員がこの規則に違反してプレーヤーのクラブを持ち運んだり、扱う場合、そのプレーヤーはキャディーを同時に2人使ったことになり、違反が起きた各ホールについて一般の罰を受ける(規則10.3a(1)参照)。
1.5 規則12.2b(1)(バンカーの砂に触れることで罰を受けることになる場合)の修正
バンカー内で自分の球にストロークを行う前に、盲目のプレーヤーは次の場所や場合に罰なしに自分のクラブでそのバンカー内の砂に触れることができる:
球の直前、直後の区域。そして、
ストロークのためにバックスイングを行うとき。
しかし、そうするときにプレーヤーはクラブを軽く地面に置く結果として改善される以上にその球のライを改善してはならない。
プレーヤーには依然として砂の状態をテストするために故意にバンカー内の砂に触れたり、練習スイングをするときにクラブでバンカー内の砂に触れることについての規則12.2b(1)の禁止事項が適用となる。
1.6 規則14.1b(球を拾い上げることができる人)の修正
プレーヤーの球がパッティンググリーン上にある場合、規則14.1bは修正され、プレーヤーのキャディーに加えて、そのプレーヤーの補助員がプレーヤーの承認なしに球を拾い上げることができる。
目的:義手や義足のプレーヤーについて、規則の修正2は義肢の使用、クラブをアンカリングしてストロークを行うこと、そして他の人がプレーヤーの球をドロップ、プレース、リプレースすることの承認を規定している。
委員会は義手や義足のプレーヤー(つまり、四肢欠損や手足を失った人の両方)について以下の修正の一つあるいは複数を採用することができる:
2.1 義肢のステータス
人工的な手足を使うことは、プレーヤーにそうした人工的な手足を使う医学的 根拠があり、その人工的な手足の使用によってプレーヤーが他のプレーヤーよ りも不当な利益を得ることはないと委員会が裁定することを条件に、規則4.3a の違反とはならない(規則4.3b参照)。義肢の使用について疑問のあるプレーヤーはできる限り速やかにその問題を委員会に照会すべきである。
2.2 規則10.1b(クラブをアンカリング(固定)すること)の修正
義手や義足のプレーヤーが四肢欠損や手足を失ったことによりアンカリングせ ずにはクラブを握ってスイングすることができないと委員会が認めた場合、そ のプレーヤーは規則10.1bに基づく罰なしに、クラブをアンカリングしたままストロークを行うことができる。
2.3 義手や義足のプレーヤーは球をドロップ、プレース、リプレースするときに支援を受けることができる
身体的な制約により、義手や義足のプレーヤーは自分の球をドロップ、プレース、リプレースすることは困難あるいは不可能となるので、プレーヤーが球をドロップ、プレース、リプレースすることを要求するすべての規則は修正され、プレーヤーに制約なしに他の人にそのプレーヤーの球をドロップ、プレース、リプレースする一般的な承認を与えることを認める。
目的:移動補助具を使うプレーヤーについて、規則の修正3ではスタンスをとったり、ストロークを行ったり、あるいは他の方法でプレーヤーのプレーを支援するための移動補助具(車椅子、車輪付きの移動器具、つえ(ステッキ)、松葉づえなど)をプレーヤーが使うことができる方法についての推奨事項を規定している。
委員会は移動補助具(車椅子、車輪付きの移動器具、つえ(ステッキ)、松葉づえなど)を使うプレーヤーについて以下の修正の一つあるいは複数を採用することができる:
規則の修正3.1から3.10はすべての移動補助具(車椅子や車輪付きの他の移動器具を含む)に適用される。
規則の修正3.11は車輪付きの移動器具にだけ適用される。
3.1 移動補助具を使うプレーヤーは補助員やその他の人からの支援を受けることができる
移動補助具を使うプレーヤーは補助員やその他の人(別のプレーヤーを含む)から次のような方法で支援を受けることができる:
- パッティンググリーン上で球を拾い上げる:プレーヤーの球がパッティンググリーン上にある場合、規則14.1bは修正され、そのプレーヤーのキャディーに加えて、そのプレーヤーの補助員がプレーヤーの承認なしにその球を拾い上げることができる。
- 球をドロップ、プレース、リプレースする:身体的な制約により、移動補助 具を使うプレーヤーは自分の球をドロップ、プレース、リプレースすることは困難あるいは不可能となるので、プレーヤーが球をドロップ、プレース、リプレースすることを要求するすべての規則は修正され、プレーヤーに制約なしに他の人にそのプレーヤーの球をドロップ、プレース、リプレースする 一般的な承認を与えることを認める。
- プレーヤーや器具を適切な場所に配置する:規則10.2b(5)は修正されないが、ストロークを行う前に、プレーヤーは誰からであってもプレーヤー自身 や移動補助具を適切な場所に配置したり、移動補助具を取り除くための物理的な支援を受けることができる。
3.2 移動補助具を使うプレーヤーは補助員からアドバイスを受けることができる
移動補助具を使うプレーヤーは、規則10.2aに基づいてキャディーにアドバイスを求めたり、キャディーからアドバイスを受けるのと同じ方法で、補助員にアドバイスを求めたり、補助員からアドバイスを受けることができる。
補助員は規則に基づくキャディー(規則10.3参照)と同じステータスを持つが、規則の修正3.9に記述される例外がある。
規則10.2aのために、プレーヤーは補助員とキャディーの両方に同時にアドバイスを求めたり、補助員とキャディーの両方から同時にアドバイスを受けることができる。
3.3 プレーヤーは補助員を同時に1人だけ使うことができる
移動補助具を使うプレーヤーは補助員を同時に1人だけ使うことができる。
もしそのプレーヤーが補助員を同時に2人以上使う場合、そのプレーヤーは違反が起きた各ホールで一般の罰を受ける(規則10.3a(1)に規定されているのと同じ方法)。
3.4 定義「スタンス」の修正
プレーヤーが移動補助具を使うことは、様々な規則のための「スタンス」に影響を与えるであろう(規則8.1aに基づく意図するスタンスの区域の決定や規則16.1に基づく異常なコース状態による障害があるかどうかの決定など)。
このことに対処するために、定義「スタンス」は修正され、「ストロークの準備や、ストロークを行うときのプレーヤーの足と体の位置と移動補助具の位置(使われる場合)」を意味する。
3.5 規則4.3(用具の使用)の適用
規則4.3は移動補助具の使用に適用される:
- プレーヤーは規則4.3bの基準に基づいて認められるのであれば自分のプレーを支援する移動補助具を使うことができる。そして、
- 移動補助具を使うプレーヤーは依然として異常な方法で用具を使用することについての規則4.3aの禁止事項の制約を受ける。
3.6 スタンスをとるときに移動補助具の使用を認めるように規則8.1b(5)を修正
規則8.1b(5)に基づいて、プレーヤーがスタンスをとるときに両足をしっかり据える(合理的な程度で砂の中に足を潜り込ませることを含む)ことによりストロークに影響を及ぼす状態を改善しても罰はない。
移動補助具を使うプレーヤーについて、規則8.1b(5)は修正され、「合理的な程度で足を潜り込ませる」には次のことを含む:
- 合理的な程度で移動補助具を潜り込ませること。または、
- スタンスをとるときに移動補助具を適切な場所に位置させるため、またスリップを防止するために合理的な行動をとること。
しかし、この修正は上記の範疇を超えてスイング中に移動補助具がスリップしないようにするためにスタンスの場所を作ること(器具を固定するために土や砂を盛り上げた土手を作るなど)を認めていない。
プレーヤーがそれを行った場合、規則8.1a(3)に違反してスタンスの場所を作るために地面を変えたことについて一般の罰を受ける。
3.7 規則10.1b(クラブをアンカリング(固定)すること)の修正
移動補助具を使うことによりアンカリングせずにはクラブを握ってスイングすることができないと委員会が認めた場合、そのプレーヤーは規則10.1bに基づく罰なしに、クラブをアンカリングしたままストロークを行うことができる。
3.8 規則10.1c(プレーの線を跨いだり、踏みながらストロークを行うこと)の修正
球をプレーするためにスタンスをとるときにプレーヤーが移動補助具を使うことを扱うために、規則10.1cは次のように修正される:
「c.•プレーの線を跨いだり、踏みながらストロークを行うこと
プレーヤーは、故意に足や移動補助具をプレーの線(または球の後方延長線上)の両側に置いたスタンス、またはいずれかの足や移動補助具でプレーの線(または球の後方延長線上)に触れたスタンスでストロークを行ってはならない。
この規則に関してのみ、プレーの線にはその両側の合理的な幅を含まない。
例外-偶然にそうしたスタンスをとった場合や、別のプレーヤーのプレーの線を避けるためであった場合、罰はない。」
3.9 規則10.3(キャディー)の修正
移動補助具を使うプレーヤーの補助員はそのプレーヤーのキャディーとしての役割を務めることができるが、そうする必要はない。
プレーヤーは補助員とキャディーの両方を同時に使うことができる。その場合:
- その補助員はプレーヤーのクラブを持ち運んだり、扱ってはならない(プレーヤーがスタンスをとったり、ストロークを行う前に方向を調整することを手伝うとき、または定義「キャディー」に規定されている親切心からプレーヤーを手伝う場合を除く)。しかし、規則10.2b(3)は修正されず、スタンスをとるときの援助となる物を置いてはならない。
- その補助員がこの規則に違反してプレーヤーのクラブを持ち運んだり、扱う場合、そのプレーヤーはキャディーを同時に2人使ったことになり、違反が起きた各ホールについて一般の罰を受ける(規則10.3a(1)参照)。
3.10 バンカー内の砂の状態をテストするために移動補助具を使う場合には規則12.2b(1)を適用
規則12.2b(1)に基づき、プレーヤーは砂の状態をテストしたり、次のストロークについての情報を得るために手、クラブ、レーキ、その他の物でそのバンカーの砂に故意に触れてはならない。
このことは故意に砂の状態をテストするために移動補助具を使うことにも適用される。
しかし、プレーヤーはその他の目的のために罰なしに移動補助具で砂に触れることができる。
3.11 車輪付きの移動器具を使うプレーヤーのためのレッドペナルティーエリア内の球とアンプレヤブルの球についてのラテラル救済の選択肢の修正
車輪付きの移動器具を使うプレーヤーがレッドペナルティーエリア内の球やアンプレヤブルの球についてラテラル救済を受ける場合、規則17.1d(3)と規則19.2cは修正され、認められる救済エリアのサイズの計測を2クラブレングスから4クラブレングスに拡大する。
委員会は知的障がいを持つプレーヤーについて以下の修正の一つあるいは複数を採用することができる:
4.1 プレーを支援する補助員やスーパーバイザーの使用
知的障がいを持つプレーヤーが必要とする支援の程度は各個人に特有であり、障がいの性質にもよる。
委員会は知的障がいを持つプレーヤーを支援するコース上での補助員やスーパーバイザーを規定したり、認めることができる:
- 補助員とは、知的障がいを持つ個々のプレーヤーのプレーや規則の適用を支援する人である。
- 補助員は規則に基づくキャディー(規則10.3参照)と同じステータスを持つが、規則の修正4.3に記述される例外がある。
- 規則10.2aのために、プレーヤーは補助員とキャディーの両方に同時にアドバイスを求めたり、補助員とキャディーの両方から同時にアドバイスを受けることができる。
- スーパーバイザーとは、競技中に知的障がいを持つプレーヤーを支援するために委員会が指名した人である。
- スーパーバイザーは特定のプレーヤーに割り当てられるのではなく、必要な場合にそれがどのプレーヤーであっても支援するためにその場にいる。
- スーパーバイザーの規則上の扱いは外的影響となる。
- プレーヤーはスーパーバイザーにアドバイスを求めたり、スーパーバイザーからアドバイスを受けることはできない。
4.2 プレーヤーは補助員を同時に1人だけ使うことができる
知的障がいを持つプレーヤーは補助員を同時に1人だけ使うことができる。
もしそのプレーヤーが補助員を同時に2人以上使う場合、そのプレーヤーは違反が起きた各ホールで一般の罰を受ける(規則10.3a(1)に規定されているのと同じ方法)。
4.3 規則10.3(キャディー)の修正
知的障がいを持つプレーヤーの補助員はそのプレーヤーのキャディーとしての役割を務めることができるが、そうする必要はない。
プレーヤーは補助員とキャディーの両方を同時に使うことができる。その場合:
その補助員はプレーヤーのクラブを持ち運んだり、扱ってはならない(プレーヤーがスタンスをとったり、ストロークを行う前に方向を調整することを手伝うとき、または定義「キャディー」に規定されている親切心からプレーヤーを手伝う場合を除く)。しかし、規則10.2b(3)は修正されず、スタンスをとるときの援助となる物を置いてはならない。
その補助員がこの規則に違反してプレーヤーのクラブを持ち運んだり、扱う場合、そのプレーヤーはキャディーを同時に2人使ったことになり、違反が起きた各ホールについて一般の罰を受ける(規則10.3a(1)参照)。
4.4 規則14.1b(球を拾い上げることができる人)の修正
プレーヤーの球がパッティンググリーン上にある場合、規則14.1bは修正され、プレーヤーのキャディーに加えて、そのプレーヤーの補助員がプレーヤーの承認なしに球を拾い上げることができる。
4.5 知的障がいと身体的障がいの両方を持つプレーヤー
知的障がいと身体的障がいの両方を持つプレーヤーについて、委員会は両方の種類の障がいに対処するために規則の修正を組み合わせて使うことを推奨する。
不当の遅延
規則5.6aの不当の遅延についての禁止事項を障がいを持つプレーヤーに適用する場合:
委員会は自由裁量を用い、コースの難易度、気象状況(移動補助具の使用に 与える影響の観点から)、競技会の性質、そして競技に参加しているプレーヤーの障がいの程度を考慮に入れた独自の合理的な基準を定めるべきである。
そうした要因を考慮した上で、委員会はどんなときに不当の遅延となるのかについてより柔軟な解釈を用いることが妥当であろう。
ドロップ
規則14.3b(球は正しい方法でドロップしなければならない)を適用する場合、身体的な制約により、特定の障がいを持つプレーヤーは膝の高さからドロップしたかどうかを知ることは困難あるいは不可能となるので、委員会は膝の高さからドロップしたというプレーヤーの合理的な判断を受け入れるべきである。また、委員会はプレーヤーの身体的な制約を考慮し、球を膝の高さからドロップするすべての合理的な努力を受け入れるべきである。
こうした規則の修正は、障がいを持つプレーヤーが他のすべてのプレーヤーとフェアにプレーすることができるようにするために役立つゴルフ規則の修正をすることが妥当であると現在までに確認された障がいのカテゴリーとそれに関連するチャレンジの要素を扱っている。ゴルフ規則全般と同様に、こうしたゴルフ規則の修正は定期的な改訂に向けて見直される。委員会やプレーヤーが上記以外にも承認される規則の修正を検討すべきと考える場合には、R&Aに連絡すべきである。
多くのプレーヤーは身体的な制約があり、ある程度の障がいとなったり、ゲームをプレーする能力に影響する可能性がある。そうした例としては、弱視であったり、深刻な関節炎によりクラブを握ることが困難となっている場合を含むだろう。上記のゴルフ規則の修正はそうしたプレーヤーには特に適用とはならない。
しかしながら、プレーヤーは競技を管理する委員会に医療上の理由で症状を緩和させるための人工の機器(留め具やグリップ支援器具など)の使用を求めることができる。規則4.3bに基づき、委員会が次の事項を確認できる場合には医療上の理由で症状を緩和させるための用具を使ってもプレーヤーは規則4.3の違反とはならない:
- プレーヤーがその用具を使用する医学的根拠を持っている。そして、
- その使用によってプレーヤーが他のプレーヤーよりも不当な利益を得ることはない。
もう一つの方法として、要請があればR&Aは医療上の理由での機器の使用が規則4.3に基づいて認められるかどうかについてケースバイケースで検証し、予備的見解を示す。どのプレーヤーでも医療上の理由で使用したいと願う機器についての見解を求めるために文書でR&Aに問い合わせることができる。とはいえ、その機器がプレーヤーに不当な利益を与えるかどうかを裁定するのは委員会次第であり、したがってその使用を認めるかどうかは依然として各委員会の決定事項となる。